swave logo (←home)
cover




▼嘉手納基地を囲む「人間の鎖」を見る▼
3回目で成功!
だが、いつまでこの示威行動をしなければならないのか?

【司 加人】






7月20日、せっかく沖縄にいるのだからと前々からPRされていた"7.20人間の鎖 嘉手納基地包囲行動"をこの目で見たいと路線バスで 那覇市内から向かった。バスの運転手さんに「どこで降りたらいいですか?」と聞くと、即座に「航空隊入口がええな」と教えてくれた。 乗り始めた時には参加者と思われる乗客は少なかったが、近づくにつれて各バス停から家族連れやカップルなどが続々乗り込んできて、 沖縄では珍しい路線バスで立っている人が…。やがて、運転手さんが教えてくれた「航空隊入口」に着く。大半の人が降車。

ふと見上げると、マンションの屋上にテレビカメラの列が。信号に従って58号線を渡った嘉手納基地の第1ゲートあたりは多くの 報道陣が集まっている。ゲートの方に目をやると、制服に身を固めたガードマンが30人ほどはいようか。左右、どちらを見ても 金網に沿って人の列が続いている。とりあえず58号線に沿って北上、第4ゲートの方向へ歩いてみる。いろいろな団体の旗とユニフォーム、 はちまき、風船など思い思いの格好でたたずんでいる。少し歩くと、人の列は途切れていた。「大丈夫かな、時間までにつながるのかな?」 と気にしつつ、こんどは戻って、第1ゲートを過ぎて第5ゲート方向へ。

大学生らしきグループが伝統衣装を着ていたり、さながら仮装行列という感じも。見たような顔と思ったら、大田前知事がにこにこ しながら手をつないでいた。結局、そのまま嘉手納基地を一周(17.4キロ)した。途中で1回目の2時の包囲時間になる。 係が笛やハンドマイクで指示を出す。どこでどういうふうにチェックしているのか(翌日の新聞報道によると、嘉手納町の 「安保の見える丘」に実行委の現地本部があって、携帯電話で連絡しあっていたそうだ)分からなかったが、どうやら最初見た途切れ (北谷町砂辺付近)がつながらなかったらしい。示威行動は5分間だが、ちょっと仲間に入れてもらったけど、これがけっこうきつい。 両隣りの人と手をつないで、その手を上に上げて5分はなかなかのもの。そうこうしているうちに2回目の2時半に。 これまた"失敗"の様子で、係の人たちが焦り始める。上空には数台のヘリが舞っている。本当に鎖が繋がったかを見るためでもあろう。 警笛を鳴らして通り過ぎる車の中は若い米軍兵士のようにも見えた。

そして3回目の3時の包囲行動に。しばらくして、拍手やらどよめきやらが伝わってきた。成功したようだ。誰かれなく抱き合い、 握手し合う。そして、金網に赤い布切れを結び付け、自由解散となった。暑かったが心地よい汗だった。

地元紙によると、この「人間の鎖」による基地包囲行動は今回が5回目。世界最長の人間の鎖とか。この日の参加者は27,000人余りで、 本土や海外からの団体・個人の参加者が見られたのが特徴だったようだ。それもサミット開催時であったが故だろうが、事前の情報では 繋がらないのでは?ということも流れていた(流されていた?)だけに主催者も参加者もほっとしたことだろう。 しかし、ホテルへの帰りのバスの中でこのような示威行動をいつまでやらなければならないのだろうか−という疑問を禁じ得なかった のも事実だ。