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この日の共同行動を行ったのは沖縄環境ネットワーク、気候ネットワーク、あおぞら財団、滋賀環境生活協同組合、全国公害被害者総行動実行委員会の5団体で、気候ネット変動ネットワーク(CAN)のヨーロッパ代表も参加した。懇談会は、森脇君雄あおぞら財団理事長の司会で進められたが、各代表の発言と環境庁長官の発言概要は次の通り。
〈藤井絢子・滋賀環境生活協同組合理事長〉
●京都議定書は抜け穴だらけ。日本でのサミットは絶好の仕上げの場 〈浅岡美恵・気候ネットワーク代表〉
●G8各国は途上国の模範になるような方向示して欲しい 〈カーラ・シュクーター・CANヨーロッパ支部理事〉
●環境NGOとの会合は意義ある大きな一歩だ 〈宇井純・沖縄環境ネットワーク世話人代表〉
沖縄は数々の環境問題を抱えているが、その最大の汚染源は軍事基地だ。しかし、軍事基地だけでなく、沖縄の負担をバランスさせるためというか、多額の公共事業が沖縄で行われ、これが非常に自然破壊的であり、この点で環境アセスメントの法律が発効したことに期待している。 さしあたっては、名護市の東海岸に建設される米軍のヘリコプター基地代替地問題があり、同時に普天間基地が帰ってきた場合にはおそらくいろいろな汚染がその中にあるであろうことも予想される。 大変な課題がいっぱいあるが、今私たちが目指しているのは、琉球王朝時代にペリーや諸国の船乗りが沖縄を訪れて、世界中回ったが、こんなに美しい所は初めてだという言葉をいろいろな人が残している。それが日本の植民地になり、戦場になり、米軍の基地になり、どんどん破壊されてきたことをどうやって戻すかというのが我々の究極の目的だ。 このような国際会議にNGOが呼ばれるようになったのは1972年のストックホルムの国連環境会議の時に、いろいろなNGOが集まって発言したことに始まって、それ以来、重要な国際会議では必ずNGOの並行会議が開かれることが慣例になっている。しかし、92年のリオの地球サミットを見ると、72年に私たちと親しく議論した仲間が実はNGOとして政府の代表団に入っていた。日本だけがNGOの意見をまったく聞かない政府代表を構成し、民間団体をはじき出していた。 そして、あの会議でNGOの仲間が「日本は巨大な赤ん坊のようだ」と表現されていたことを記憶しているが、きょう、この機会にNGOの意見が環境大臣の会議に反映されるということは大きな一歩だと思う。 私たちも沖縄で7月の中旬に、おそらく世界中のNGOが集まってくるであろうから、そこで討論する場所を作り、発言する場を作って、首脳会議にも反映したいという準備をしている。その前段として、4月8日にここでどういうことが議論され、それが7月にどのように引き継がれていくか注目したいし、宜しくお願いしたい。 ●公害地域の再生と教訓は再び繰り返さないための原点 〈太田映知・全国公害患者の会連合会事務局長〉
そもそもなぜこんなにたくさんの被害者が生まれてきたのかということを考えると、それは開発政策なり地域開発というものがうまくやられなかったことから出てきたのではないかという結論に行きつく。そういう意味で、公害地域の環境の再生は非常に重要な意味をもっており、そのことが公害を再び繰り返さない元になるのではないかと考えている。 また日本だけでなく、途上国においても日本と同じ過ちを繰り返すということもあるので、その意味ではG8で環境問題を取上げるにあたって、日本の環境問題の取り組み方、公害地域の再生という問題は日本の21世紀のあり方という点で非常に大きな問題だと思う。日本としてやれることを通じて、我々のような被害者が生まれないようにぜひお願いしたいし、また、まだまだ公害の被害の問題は大気汚染を初めとして、基地公害の問題等山積しているので、それらを含めて環境庁長官のご尽力をお願いしたい。 ◇
これらのNGO側の発言に対し、清水嘉与子環境庁長官は概要次のように答えた。 ●"環境再生の考え方"環境サミットに反映させたい
まだまだ困難な問題はあろうが、海外の代表からも指摘があったように、国内問題をまずしっかりやることは当然だ。先月、それぞれの国の経験を出し合った会議があったが、それぞれの各国の問題をしっかりやるということを頭に入れながら取り組みたい。 21世紀の環境の再生は大きな問題だと認識している。日本の中でも20世紀に進めてきた開発の結果が今日どういうことになっているかということを考えた時、今の状態を続けるわけにはいかない。経済や社会の仕組み、ライフスタイルを変えていかなければいけないという意識をもって臨む必要があり、それらの考え方について各国間で話し合いたいと考えている。 本日提案された"環境再生の考え方"をぜひ取り入れてG8の会合に反映させたいと思っており、まず4月の会合を成功させ、7月のサミットに反映させたい。 ◇
この後、各代表から追加発言などがあり、両者は4月8日に再会することで合意し、懇談会は終った。
* 「環境再生」について 「環境再生」とは、20世紀に爆発的で大規模な工業化・都市化、または戦争行為などによって、著しく破壊または汚染された地域環境を再生(リハビリテート)しようとする人々の行為をさす。 環境破壊や環境汚染は人々が地域の自然環境との関わりの中で歴史的に蓄積してきた営みを省みない行為によってもたらされたという前提に立って、環境再生の取り組みは、潜在的な資質・能力を掘り起こすという開発(デベロップメント)の本来的なあり方に立ち帰って、@共生の理念 A循環の理念 B参加の理念 C国際協力の理念−の4つの観点・原則から進められる必要があるという考え方。これらの取り組みは、地球温暖化を初めとする地球規模の環境問題の処方箋ともなるとしている。 *沖縄環境ネットワーク 〒902−8521 沖縄県那覇市国場555 沖縄大学宇井研究室内 Tel/Fax 098−832−2962 E-mail:ui@mail.okinawa-u.ac.jp ホームページ http://homepage1.nifty.com/okikan/ *気候ネットワーク 〒604−8124 京都市中京区高倉通四条上ル 高倉ビル305 Tel 075−254−1011 Fax 075−254−1012 E-mail:kikonet@jca.apc.org ホームページ http://www.jca.apc.org/kikonet/ *あおぞら財団(公害地域再生センター) 〒555−0013 大阪市淀川区千舟1−1−1 三洋ビル4階 Tel 06−6475−8885 Fax 06−6478−5885 E-mail:webmaster@aozora.or.jp ホームページ http://www.aozora.or.jp *滋賀県環境生活協同組合 〒555−0013 滋賀県蒲生郡安土町豊浦1273 Tel 0748−46−4551 Fax 0748−46−4550 E-mail:econavi@mx.biwa.ne.jp ホームページ http://www.biwa.ne.jp/~econavi *全国公害患者の会連合会 〒160−0022 東京都新宿区2−1−3 サニーシティ新宿御苑10階 Tel 03−3352−9475 Fax 03−3352−9476 |