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| 小島さんの説明に立ち上がって聞き入る参加者たち |
▼プラスチックの出現でごみが"変質"した
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▼最大の元凶は今や「たばこのフィルター」
- ごみの中でもっとも多いのはたばこのフィルターで、化学繊維のために海水などに溶解しない。喫煙は人体の健康被害ばかりが脚光を浴びているが、
吸い終わったフィルターが捨てられ、海を漂い、生物にそういう影響を与えていることはあまり知られていない事実だ。
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▼日本の海岸もごみだらけ。9月22日に秋のキャンペーン
- 海外の例ばかりを紹介してきたが、実は日本の海岸がごみだらけであることも例外で
はない。毎年、同じ時期世界中でごみを集め、分類し、調査をしている運動
(秋の国際海岸クリーンアップキャンペーン)をやっているが、私たちJEANとしては、今年は9
月22日に、関東では鵠沼海岸で、関西では須磨海岸で行なう予定で準備を進めている。
より多くの方々の参加を希望している。海岸線のごみは、もはや一部のボランティアが
回収して済む時代ではなくなった。
- アメリカで"ごみの元"を減らそうという運動が始まり、その把握調査をしたところ、
多くの国籍を持つごみが存在することが分かった。それで、アメリカだけでは防止でき
ないとして、1990年から国際的に呼び掛け、メキシコ、カナダと日本(注=小島さんが
参加)が加わり、始まったのが今の国際キャンペーンだ。昨年には86カ国が参加する
ようになった。
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| 小島さんが内外の海岸から収集した漂着物には危険な医療廃棄物も・・・ |
▼海のごみの60〜70%は川からのもの
- 実は、海のごみの60〜70%は川から出ていることも分かってきた。したがって、海岸だ
けでなく、川のごみも一連のことであるという考えをもって、総合的な対策が必要であ
ることは言うまでもない。
- さきほども触れたが、一口に海のごみと言っても多種多様だ。プラスチックがもっとも
多いと思われがちだが、たばこのフィルターが断然トップで、2−3位がプラスチックだ。
これらは破片ごみになるので余計始末が悪い。さらには医療廃棄物も目立つ。量的に
は少ないが、危険度が高い。
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▼状況改善には現場の労働性や専門家の知恵を生かす必要
- 悲観的な話しだけでなく、関係者の工夫と努力によって改善された例を紹介したい。
広島県の包が浦(つつみがうら)というカキの養殖地での実際例だが、海岸のごみに発
泡スチロールが多いということで地元の環境NGOから相談を受けた。調べた結果、カキ
の養殖イカダのウキに使った発泡スチロールが砕けたものとであることが分り、環境省、
水産庁、県、漁業組合、業界団体などの関係者に集まってもらい、意見交換した。そし
て、プラスチックの業界の専門家から「発泡スチロールをこの用途に使うのは不適当」
との指摘がなされ、それでは砕けにくいもの、硬質のフロートが開発され、それらは発
泡スチロールに比べ割高ではあるが、結果的にはごみの減少に大きく役立った。
このケースは、改善・解決のためには現場の労働性も考えないといけないという教訓と
言って良い。
- 神戸の須磨海岸は湘南海岸と人出が多いとか良く似た状況にあるが、ある時、たばこメ
ーカーが新製品のサンプルを大量に無償配布した。しかし、人間心理として、無料でも
らったものは気に入らなければすぐ捨ててしまう。それで、JTに申し入れたところ協力
してくれ、結果的には完全ではなかったがかなり効果があった。
- 最後に、丹後半島の網野町にある琴引浜というところは「鳴り砂(泣き砂)」で全国的
に有名なところだが、観光地として宣伝すればするほど訪れる人が増え、結果、たばこ
の灰が砂にまざるだけで砂が鳴かなくなることが市民運動で分かった。それで、行政と
市民が相談してチラシを作ったり、看板を設置したりして、禁煙ゾーンと喫煙ゾーンを
設けて、観光客に理解と協力を求めた。2年間その運動を続けた後、町は禁煙条例に踏
み切った。その効果は目を見張るものがあった。
- これらの例は他にも多くあるが、要はきちんと理由を説明して、協力を呼び掛け、より
多くの市民の協力を得ることによって改善できる余地は日本中にあるということではな
いか。その意味で、今後もクリーンキャンペーンはより多くの人たちの参加を得て継続
していきたいと考えている。
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