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「環境紛争処理北京WS」(1)

 ミニルポ


《白熱した?前夜の打ち合せ》

開幕前夜の9月14日午後8時過ぎ。数ルートから宿舎の友誼賓館に集合した日中の座長が初めて一堂に会し、最終打ち合せ。
この友誼賓館、天安門を起点にすると、ちょうど西北の方向に位置し、かつての迎賓館的存在で、外国人を専門に受け入れた宿泊設備だったとか。プール、ゴルフ練習場、ボーリング、ヘルスセンター、サウナからなんとカラオケルームまで揃っており、連夜、歌声が流れていた。1階には幅広い商品を扱っているショッピングセンターもあり、日本料理・韓国料理のレストランの看板も見られた。一帯は樹齢数十年と見られる中国ポプラなどの樹木で囲まれ、その中にいくつかの建物が散在している。敷地内を散歩するだけで30分ほどはゆうにかかる感じだ。

打ち合せは泊まっている建物から5分ほど歩く"茶所"で行われたが、ともに初めての試みであるだけに、中国側主宰者の王燦発さんもやや緊張気味で、あまり笑顔を見せない。
このワークショップにかける日中双方の思惑の違いやウェートのかけ方など、事前に事務局がE‐メールを中心に相当綿密にすり合わせたが、やはりフェース・ツー・フェースというか、文字通りひざ突き合わせての議論は効果的。当初予定を大幅に越す約2時間の意見交換の結果、ワークショップ冒頭のセレモニーの持ち方とシンポジウムの流れのくくり方などを手直しすることで合意に。日中双方の事務局はそれから最新のプログラム作成作業等で深夜作業に及んだことは言うまでもない。


木立の中の落ち着いたたたずまいの友誼賓館全景

2時間近くにわたった前夜の打ち合せ


 
《圧巻だった即席プレゼンテーション》
第1日目の午後の休憩時間。
内蒙古地区というから、おそらくは中国側出席者でもっとも遠隔地から来て汚染被害を訴えた韓祥さんの周りに日本側参加者が集まった。韓さんが持参した"被害を受けた植物"の標本を"展示"してくれたからだ。矢継ぎ早の日本語での質問に、日本語は理解しないはず?の韓さんだが、聞かれていることは本能的に分かるようで、身振り手振りを交えて説明。話せば話すほど気持ちが高揚するようで、声も大きくなる。標本も失礼ながら決して体裁を整えたものでなく、植物の枝の束そのものという感じだが、聞く方も専門家だけに、意思疎通はばっちりで、座長が声をかけるまで時間がきても韓さんを囲む輪は解けなかった。

大気汚染の影響を受けた植物を説明する韓祥さん(左)の話に聞き入る


《本場の北京ダックで盛り上がった歓迎宴》

1日目の公式日程の最後の予定は中国側の歓迎宴。
ワークショップ会場からバスで移動したが、北京の交通ラッシュもなかなかのもので、午後6時の予定が30分ほどずれ込む。歓迎宴の会場はあのアヒルの丸焼き料理を最初に始めた老舗中の老舗の「全聚徳」の西直門店。2階のフロアーを貸切って、10以上の円卓にそれぞれ座る。

ホストの趙相林中国政法大学学副長から「有意義なワークショップがスタートした。今日を第一歩に日中の環境問題をめぐる関係がより密接になることを期待したい。熱烈歓迎する」との言葉が述べられ、淡路剛久日本側代表が謝辞を述べて懇談に入る。
初日の緊張感が解け、各テーブルは大いに盛り上がる。そして、いっそう盛り上がったのが昼間のワークショップでエキサイティングな話をしてくれた韓祥さんが各テーブルを回り始めた時。各テーブルで、韓さんのこれからの闘いが勝利することを祈って乾杯々々…。一日中、大もての韓さんだった。


客席の近くでダックを切り分けてくれる手さばきに見とれる宇井純さんら

韓祥さん(右端)は各テーブルで大もて。自ずから撮影する除本理史さん(左)と原田正純さん、寺西俊一さんの顔は紅潮していた




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