【南西諸島】

いわゆる琉球弧の島々で、九州南方から台湾にかけて連なる弧状列島の総称。
このうち沖縄に所属するものを琉球諸島として大別し、これは沖縄諸島と先島諸島に分けられ、先島諸島はさらに宮古諸島(列島)と八重山諸島(列島)に細分される。
これらの島々は北緯24度から31度にわたるため、南北では気候や自然植生にかなりの差があり、歴史的、文化的にも差がある。このためいくつかのグループに分けられ、鹿児島県に属する島々を薩南(さつなん)諸島、沖縄県に属するものを琉球諸島と呼称されている。

南西諸島












 

【先島諸島】

南西諸島の南部、琉球諸島の最南端に位置する宮古、八重山の両列島をいい、大小27の島々からなり、台湾と隣接する。
宮古列島(諸島)は全体的に標高110メートル以下の低平な地形が多く、地質は石灰岩、どこもさんご礁で囲まれている。宮古島、池間(いけま)島、大神(おおがみ)島、来間(くりま)島、伊良部(いらぶ)島、下地(しもじ)島、水納(みんな)島、多良間(たらま)島などから形成されている。
八重山列島(諸島)は複雑な地形で、標高526メートルと沖縄一高い於茂登(おもと)岳をはじめ、河川も長い流域をもつのが多い。石垣島、尖閣(せんかく)諸島、西表島、竹富島、黒島、小浜島、新城(あらぐすく)島、鳩間(はとま)島、波照間(はてるま)島、由布(ゆぶ)島、与那国(よなぐに)島やその他無人島で形成されている。












 

【与那国島】

東西約12キロ、南北約4キロの平行四辺形の形状で、面積は29平方キロ。八重山諸島では西表、石垣につぐ3番目。日本の最西端に位置していることがセールスポイントで、隣りの台湾までは119キロ。晴れた日には島影を見ることができる。
また、同島には「日本一小さい」のと「世界一大きい」というキャッチフレーズがある。日本一小さいのが在来馬「与那国馬」。高さおよそ120センチだが、四肢は強く、持久力に富んでいるため昔から農産物や荷物などの運搬に使われ、学術的にも注目されている。 一方、世界一大きいのは蛾「ヨナグニサン」。羽を広げると18−24センチになり、インドからアジアにかけて分布するが、生息地である与那国にちなんで命名された。
いま話題なのが海底に発見されたなぞの建築物「遺跡ポイント」。ダイバーたちの人気を集めている。

*行政区:沖縄県八重山郡与那国町。
*人口:1,853人(99年2月)


与那国島












 

【西表島】

284平方キロで本島に次ぐ面積。全島竹富町に属する。
平地が少なく、約9割が山岳地帯で、そのほとんどが亜熱帯原生林に覆われている。
島の歴史は開拓−廃村−開拓の繰り返しで、全島がマラリア病地帯であったため、未開拓のまま設置されていた時代もあった。米軍によって撲滅され、移民による新しい村が発生した。
近年、原始の様相を豊かに残すワイルドな自然環境に人気が高まっている。国指定の天然記念物イリオモテヤマネコやセマルハコガメなどが棲息しており、"東洋のガラパコス"ともいわれている。

*行政区:沖縄県八重山郡竹富町西表。
*人口:1,961人(99年2月)


西表島












 

【レジンペレット】(resin pellet)

ポリエチレンやポリプロピレンなどの中間原料。直径数ミリの粒状で球形または真円形。 半透明の錠剤というイメージ。これを加熱してフィルムや成型品に使う。近年、これが大量に流出、 海岸に大量に漂着して海鳥や魚の体内からも見つかっている。海洋生物の腸閉塞や擬似満腹感による 餓死を引き起こしたり、プラスチックの添加物が溶出するおそれがあり、環境ホルモン問題や 海洋生態系への影響が懸念されている。プラスチック工場からの流出や海洋投棄と考えられるが、 その正確な流れは十分に把握されておらず、これからの調査・研究がまたれている。
レジンペレット












 

【コケムシ】(苔虫)

陸上に住む甲虫目コケムシ科もあるが、ここでは触手動物門コケムシ綱Bryozoanの総称。体長1ミリ以下の個虫が多く集まって叢状、枝状、盤状、塊状などの群体をつくり、一見、藻類か苔類に似ているのでこの名がある。全世界の海で潮間帯から深海にまで広く分布し、種類も多い。古代オルドビス紀から化石として見られる(青森県にも多数見られる)古い動物群であるため、栄枯盛衰がある。
着生する性質があるため、人工物が海中に置かれるとその表面につく。船底について速力の低下の原因になったり、定置網や真珠養殖かごについて水通しを悪くして流出や貝の斃死の原因となったりする。レジンペレットとの付着のメカニズムは明らかになっていない。