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環境


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第1回「沖縄」と「環境」を考えるセミナー講演録
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《 良い環境とは−沖縄と12年共生して 》 沖縄大学 法経学部教授 宇井 純氏



畜産排水の処理、雨水・下水処理水の利用が急務

こういう沖縄の中南部の場合には、まず畜産排水を処理することが急務になるだろうと思います。 それからもう一つは、中南部でまったく使われないで捨てている雨水の利用がなされるべきですが、 その他にもいろんな水資源があります。一例をあげますと、下水の処理水です。これは水質は良くありま せんが、なんといっても水量が安定しています。下水道は一定量が必ず毎日出ます。で、この水はけっこう 雑用水−水洗便所のフラッシュ水とか洗車用の水には十分使えます。ですから、そういう下水の処理を利用 するということを念頭に置いてなるべく小さく小さく作るということを提案しているのですが、私がそう いう提案をすると、県のお役人さんは大体その逆の方向に動く傾向がありまして、こんどは天久の新都心 地区でも建物毎に小さな浄化槽を入れて中水道をつければ大体30−40%の水の節約は出来るということは 前からいっていたのですが、昨年、県が発表したのは三重城の下水処理場から34億円かけて処理水を逆送 して、天久に中水道を作るというもので、それを自慢しております。やってはいけないということを 申し上げると、逆の方向に動くので、これからはモノのいい方を考えなければいけないと思うように なりました(笑い)。

住民の「環境」への感覚は高いレベルに

しかし、一方で地域住民の環境問題に対する感覚はかなり進んでおります。久茂地川を守る会とか白比川を 守る会など地域住民の運動が各地にありまして、行ってみますと本当に可愛らしい川で、ヤマトの感じから いうとおよそ川とはいわないというくらいの小さな川まで守ろうという運動があって、合成洗剤を使わない で石けんを作ろうとかいろんな企画を立てたり、清掃をしたりしています。この点は、全国的に見ても かなり水準が高いのではないでしょうか。この住民の意識水準の高さと行政の水準の低さというのが沖縄の 一つの特徴になっているように思えます。いわゆる行政に対する考え方が相当思い切って変えられなければ いかんのではなかろうか。いままでは、行政というものは上から統治するための組織と考えられていました。象徴的な表現として「国のお方、県の人、市町村の野郎」という言葉があるんだそうですが、そういう序列の付け方が厳然としてあります。この目で見たことですが、東大時代に教えた学生たちがあちこちの国の官庁の課長補佐級になっていまして、沖縄に来ると本当に下へも置かぬもてなしをされています。ああいうのがノーパンしゃぶしゃぶも平気というふうになってしまうんだな、という気がするくらい大切にされています。しかし、沖縄のことは沖縄で考えなきゃならんのでありまして、日本の統治能力がもうなくなったというのが昨今の状況ではないかと感じます。



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