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《 21世紀の環境管理−PRTRの日本における進展 》 |
三菱化学 監査役 樋口 敬一氏 |
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=それは92年のアジェンダ21にはじまった= |
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化学物質の適正管理に関する国際的な合意は1992年にブラジルで開かれたはじめての地球サミットで
各国が合意した、いわゆるアジェンダ21がはじまりです。その19章に明示されている課題はたくさん
ありますが、流れとしては〈ハザード評価〉→〈リスク評価〉→〈リスク管理/リスク削減/リスク
コミュニケーションの促進/人材の教育・訓練〉ということになります。
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そして、ハザードの評価から
リスクの評価に至る間に曝露評価(化学物質への曝露状況・レベルに関するデータの収集)という
プロセスがからんできます。
このうち、聞き慣れないのは「リスク・コミュニケーション」という言葉
でしょうか。一言でいえば、リスクに関する対話です。また、最近はステークホルダーという言葉も出て
きます。利害関係者ということです。そのステークホルダーとの話し合いが必要です。その時に、
データがなくて、ただ安全だから黙りなさいとか、データも出さないなどのことを積極的に公表する
ことによって、リスク・コミュニケーションが促進されるということが大事です。
もう一つは、リスク管理というのは一筋縄ではいきません。大変専門的な分野を含んでいますので、
そういうことが出来る人材を育てる必要がありますね、ということです。これらを総合的に、かつ、
国際的に議論されているということです。
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=内外での事故が「化学」への不信呼ぶ= |
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それでは、PRTRというものがどうして議論になったのかを率直に申し上げますと、残念ながら
化学物質によって、過去国際的に大変な事故が起こったことに起因しているといわざるを得ません。
一つ一つみますと、とんでもないことをしたなということになりますが、実は、当時法律がなかったため、
違法ではなかったのですが、問題は大きかったことは間違いありません。余談ですが、当時アメリカで
15業種を対象にした世論調査で、化学産業はブービー賞、つまり下から2番目だったそうです。ちなみに、
最下位はたばこ産業だったそうですが。そこで、どういう行動が起こったかというと、化学業界では自分
でやるというレスポンシブル・ケア(RC)という運動が派生してきたのです。一方で、行政側からは
PRTRの動きが出てきて双方あいまってきたわけです。ただ、化学業界が進めつつあるRCは、PRTR
だけでなく、もっと幅広いものです。
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